集団精神療法で行われること

集団精神療法では、複数の発達障害者が集まり、対話や行動を通して自己理解や他者理解を深めます。これにより、自分と他者を照らし合わせ、自らの行動を変化させようという「気づき」が生まれます。

ソーシャル・スキル・トレーニング（SST）で社会性を身につける

集団精神療法の一つに、ソーシャル・スキル・トレーニング（SST）というものがあります。日常生活で必要不可欠なマナーやコミュニケーションなどの社会スキルのトレーニングを行います。ここでは、「挨拶を身につける」を例に、どのようなトレーニングが行われているかを示したいと思います。

1)教示…課題の必要性を説き、課題のモデルを示す
例）指導リーダー「モデルの人の真似をして挨拶の仕方を学びましょう」

2)ロールプレイング…場面を設定して、一人ずつ実演
指導リーダー「１人ずつ実際に挨拶をしてみましょう。」

3)フィードバック…観察していた他の参加者からの意見を聞き、改善点があれば修正する
指導リーダー「だめだったところとよかったところを指摘してください」

こうしたトレーニングで学んだ課題を実生活で試し、応用できるようにしていきます。（汎化）