感覚過敏を軽減するには

光や音など、通常では何でもないような刺激に悩まされる方もいらっしゃると思います。ここでは感覚過敏に対する対処法についてみていきましょう。

体調にも悪影響を与える

太陽の光や室外の騒音だけでなく、蛍光灯の光やコピー機の音など、日常生活では様々な音や光の刺激があります。このような刺激に敏感であると、苦痛で作業や仕事どころではなくなることもあります。また、温度や気圧の変化、触覚の感覚が過敏で身体に不調を来すこともあります。

こうした感覚過敏は、脳の抑制系の機能障害に原因があると考えられています。

刺激を減らす工夫が必要

ちょっとした工夫で刺激を軽減できるケースもあります。

光に弱い場合

• サングラスを着用する
• パソコンのモニターに光を和らげるフィルターをかける
• 帽子をかぶるなど

音に弱い場合

• 耳栓を使用する
• ヘッドフォンで音楽を聴く
• 不快な音のするところから離れた場所で作業をする
• 音量が調節できるものならば音量を下げてもらうなど

触覚の過敏に悩まされる場合

• 着衣やタオルなどは、肌触りが良く、自分が気にならない触り心地のものを使用する
• 急に身体に触られたりしないよう配慮してもらう

薬物療法で感覚過敏を軽減する方法も

感覚過敏の治療でよく用いられる薬に以下のようなものがあります。

• 抗てんかん薬や抗精神病薬
• 漢方薬（柴胡加竜骨牡蛎湯など）
• βブロッカー（緊張をほぐす）

効果には個人差があります。服用の際には発達障害の専門医とよく相談するようにしてください。