自閉スペクトラム症(ASD)
かつては広汎性発達障害(PDD)に含まれ、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの障害も含まれており、自閉症スペクトラム障害と呼ばれていました。本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」を表します。)
自閉スペクトラム症3つの特徴
・相互的な対人関係(社会性)の障害
・コミュニケーションの障害
・常同的特性/想像力の障害
自閉スペクトラム症の方は、約100人に1~2人存在するとされています。
男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。
サリーとアンの課題
戻ってきたサリーはいったいどちらを探すでしょうか?
正解は、『自分(サリー)のバスケットを探す』です。
この問題は、サリーの立場にたって考えることで正解が導き出される問題です。定型発達の子どもでは、遅くとも6歳ぐらいで状況を理解し、正解を導き出すことができます。しかし、ASDの子どもは、相手の立場に立って推察することに困難を伴い、6歳以降から10歳ぐらいになって正解にたどりつきます。
治療法
幼児期に診断された場合
療育を受けることによって、適応力を伸ばすことが期待できます。
睡眠や行動の問題が著しい場合には、薬の服用について医師と相談してみましょう。
思春期以降
不安症状やうつ症状が現れた場合には、抗不安薬や抗うつ薬を服用すると改善することがあります。
環境の調整が重要になってきます。幼児期から成人期を通して、身近にいる親や配偶者が本人の特性を理解していることもとても大切です。
成人を対象とした対人技能訓練や認知リハビリテーションを行っている施設(発達障害者支援センターなど)は少ないのが現状です。
タグ:広汎性発達障害, 自閉症, 自閉症スペクトラム障害
[…] ・広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)※アスペルガー症候群も含みます ・注意欠如・多動性障害(ADHD) ・学習障害(LD) […]
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[…] ※自閉スペクトラム症(ASD)については以下を参照してください。 自閉スペクトラム症(ASD)について […]