発達障害を理解したうえで配慮したいこと「家庭編」

発達障害者を最も身近なところでサポートできるのは「家族」です。ここでは、家庭内でどのようなスタンスをとるのが適切なのかをみていきましょう。

悩みや苦しみに共感する

発達障害の人の悩みや苦しみの多くは、周囲から理解されないことに起因します。自分の考えを基準にせず、悩みや苦しみに共感するよう努めて下さい。

治療は専門医に

発達障害の人の行動や考え方を無理に修正したりするのは危険です。治療は医師にまかせ、生活上のサポートに徹するようにしましょう。

自殺の兆候に注意

自殺をほのめかすような言動や行動があれば、すぐに医師に相談しましょう。うつ状態に陥っていたりする場合も、治療が必要です。

悩みや苦しみを共有できる相手をつくる

一人で悩みを抱え込まず、困ったときは医師や発達障害者支援センターなどに相談するようにしましょう。家族会など、同じ悩みや苦しみを抱える人達と交流することで、解決の糸口が見えてくることもあります。

無理はしない

周囲の発達障害への無理解など、サポートする側も心労で、心身への負担が大きくなりがちです。そういったときは、リラックスする時間を設けるなど、自分の精神面にも気を配るようにしましょう。精神的な不調を感じたら精神科や心療内科などを受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。

家族と距離を置く必要があるときもある

家族関係が修復不可能なほど険悪になってしまっている場合、お互いの距離を離すことも検討してみましょう。一人暮らしやグループホームへ入れさせる等、医師とよく相談した上で判断しましょう。

就労は焦らずにじっくりと

発達障害の人の自立や就労はどうしても時間がかかるケースが多くなります。段階を踏んで目標を達成するようにしてみましょう。