発達障害の人との接し方や取るべき態度

発達障害の人と関わりのある方に心にとめておいていただきたいことがあります。ここでは、発達障害の人とどのように接していくのがよいのかについて学習していきましょう。

とにかく褒める

発達障害の人は、定型発達の人と比べて自尊感情を損ねやすい傾向があります。成功体験を積んで、自尊心を取り戻していくようにはたらきかけましょう。

短所・長所を理解する

得意なところを伸ばして、自尊感情を高めることができます。

自分にとっての「普通」が、相手にとっての「普通」ではない

発達機能に偏りを持つ人たちにとって、「普通の生活」が当たり前ではなかったりします。「普通の人」にとっては、ハードルの高いものではないことでも、躓いてしまうこともあります。相手の発達特性を知り、無理強いをしないように気をつけましょう。

失敗しても叱ったり怒鳴らず冷静に

発達障害の人は、相手が怒っていたり、自分が叱られている状況でパニックになってしまうことがあります。問題や内容について指摘するときは、冷静に振る舞いましょう。

きちんと言葉で説明して理解してもらう

きちんと言葉を用いて説明をすれば、理解することができます。

間違った発言は正す

発達障害の人は、思ったことをすぐさま言葉にしてしまうことがあります。相手が失礼なことを口にしてしまったら、その言葉で相手がどのような気持ちになるかを冷静に諭し、正すようにしましょう。

伝えたいことは簡潔に

説明していくうちに、話が長くなってしまうことがあります。そうなると、発達障害の人にとってはかえって理解しづらいものになりがちです。伝えたいことは、手短にして繰り返して話すようにしましょう。

「どうしてほしいか」をはっきりと伝える

例えば、本人の言動により傷つけられた場合、「○○の理由で私は今悲しい気持ちです。」「だから、××のようにしてもらえると私は助かります。」のように、伝えたいことをはっきりと言葉にして伝えましょう。

どうしてなのか原因を把握する

発達障害の人は、些細なことで混乱したり、感情的になってしまうことがあります。その場合は一旦冷静になってもらい、原因を説明してもらうようにしましょう。

人格を否定しない

間違った言動であると感じても、本人の人格を否定するようなことは避けましょう。あくまでもダメだったところを冷静に指摘し、改善するように求めましょう。

肯定形で伝える

「××してはダメ」というような形ではなく、「○○にしたほうがよい」のように、否定形を避けて間違った所を正すようにしましょう。

文字や図を用いて説明する

話の聞き取りが苦手な方の場合、箇条書きにして文字で伝えたり、図を添えてわかりやすいように伝えてみましょう。

発達障害の方は、あいまいな表現から意味を理解したり、表情などから相手の気持ちを察することが苦手です。伝えたいことは、はっきりと具体的な言葉で説明するように心がけてみてください。