就労移行支援事業所の訓練プログラム
ここでは、就労移行支援事業所で行われている具体的な訓練内容について見ていきます。
まずは社会人として必要なスキルから
就労移行支援事業所の訓練内容は施設によって様々な特色があります。基本的には個々の特性に合わせて段階的に訓練を実施していきます。職業訓練以前の生活スキルなど、社会人としての基本となる能力を丁寧に訓練していきます。
訓練プログラムの一例
利用時の面接をもとに、就労に向けた支援計画書を作成し、目標を立てて実行していきます。
ビジネスマナー
日常生活や仕事に必要なビジネスマナーの訓練を障害特性に応じて行います。発音・発生・挨拶の仕方、身だしなみ、仕事の受け方、報告・連絡・相談の仕方、周囲への気配りや敬語の使い方などを実践的に訓練を行います。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)
社会生活に必要なスキルをロールプレイング(役割演技)で訓練するプログラムです。話を聞く訓練や頼み事をする訓練、以来の断り方の訓練など人の気持ちや感情を理解しながら身につけていきます。
電話対応
適切な電話応対の仕方を身につける訓練です。ビジネス会話基本を踏まえた上で、正しい言葉遣いや状況に応じた電話応対の仕方を身につけます。
コミュニケーション活動
様々な動きや身体を使ったゲームなどを通して、相手との距離感や関わり方を学び、自己認識や創造性を育成します。
リサーチ・発表
毎月テーマを決めて、そのテーマに沿ったプレゼンテーションを行います。資料を作成し、それを発表することによって表現のスキルや自信を高めていきます。
事業所の選び方
就労移行支援事業所によっては、比較的障害の軽い人ばかりが集まり、短期間で就労させたがるところや、パソコンや事務などの専門的スキルのみを訓練し、障害特性に合わせた訓練をあまり重視していないところもあります。
事業所の利用を考えている場合は、障害者就業・生活支援センターやハローワークなどで自分に合った事業所について相談してみましょう。施設を見学し、体験通所をしてみて自分の納得の行く事業所を選ぶようにしてみてください。
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