人の振り見て我が振り直せ
ASDの人は、間違った認識を相手に押し付けてしまうことがあります。自分の誤りに気づき、欠点を素直に改善することも大切です。
自分勝手なルールにとらわれない
例えばAさんという人がいるとします。このAさんは夜の7時には家族揃って夕食を食べるというマイルールを持っているとします。Aさんはとある会社に勤めているのですが、急な残業が入ってきました。Aさんを含む全ての部署の人が残業をしないと対処できないような状況です。しかし、Aさんは7時の夕食の時間に間に合うよう、いつも通りの時間に帰ってしまいました。このような自分勝手な振る舞いをしてしまえば、同僚や周囲の人間との関係は悪化してしまいます。
他者を参考にすることで自分の誤りに気づくことができる
自閉的特性を持つ方は、「他者が自分と異なる考えを持っている」ことを想定するのが苦手です。自分の二者択一的な思考に気づいていても、正す方法が分からないと答える人もいます。ところが、似たような発達特性を持つ集団での「集団精神療法」や「ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)」で自分の誤りに気づくこともあります。自分と同じような考え方の発言を聞くことにより、初めて自分の欠点を認識できることもあるのです。
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